#私が小説を書く理由

#私が小説を書く理由

まずはきっかけから。

子供がね、産まれたんですよ。

なので生命の奇跡と一瞬一瞬のうちに過ぎ去る思い出に感謝が募りその気持ちを小説という形に……

……という話ではないです。

よく「子供が居ると大変だよー、時間なくなるよー」とか言うじゃないですか。
それは確かにその通りで、私も例に漏れず、時間とタスクに追われまくりな割に何かを成し遂げているわけでもない、綱渡りの綱の上でシャトルランするみたいな生活が始まりました。

それにしたって私が一番キツかったのは、MP(マジックポイント:RPG等で魔法を使ったりするのに必要になる、体力とは別のパワーの量を指す)を回復するための趣味が全部封じられることです。
手芸、ゲーム、読書…どれも、ちょっとした隙間時間の10〜20分では到底着手までいかず(てかそれ以前にそんな時間は生活タスクに全て吸われる)、心はすっかり「何が君の幸せ?何をして喜ぶ?わからないまま終わる」つぶあん野郎になっちゃうわけです。

しかも、その割には「ただ手が塞がってるだけ」の時間が結構ある。
赤子がもっきゅもっきゅミルク飲んでるのを支えてる20分とか、夜ウトウトしかけてるのを息を潜めて完全就寝に持ち込みたい寝かしつけ40分とか、なんか分からんけどご機嫌斜めで抱っこして家の中をひたすらぐるぐる徘徊してる30分とか。

頭(もしくは心?)は楽しいことを求めてるのに、体がoccupiedなせいで、それを満たしてやれないフラストレーションが一番ダメージある(個人調べ)。

そんなある日、手が塞がってる間にできる事を思いつきました。
手が塞がってて本が読めないなら、書く方をやればいいんじゃない?

これは大発見です。
抱っこしてても、寝たふりしてても、頭は暇してるので「どんな話にしようかなー」と考えることは私にもできるのです!

一石二鳥な事に、よーし次のタイミングでオチを決めるぞ〜なんて目標があれば、子供がぐずって深夜徘徊する羽目になってもさほど絶望しなくなりました。
そして、まとまったアイディアを自分が眠る前の15分くらいで書き起こして「できたー」とにんまりするのが楽しいです。

それ以来、小説を書いています。

もうかれこれ数年経ちましたが、今も、だいたいそんな感じです。

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