小説をまた書き始めた理由ならあるのよ

小説をまた書き始めた理由ならあるのよ

忘れもしないコロナ上陸

コロナが日本に上陸してから、突然仕事が暇になった。
どうしようもなく暇になって、家で暇を持て余し、悶々としていた。
友達と会って遊ぶことも何となく罪悪感でできず。
ひたすらにテレビを見るも画面にはコロナ関連のニュースや、テロップの文字。
某女性歌手の代表曲にある「クソだりぃな」ってこんな感じかも。
仕事がなきゃ金は入ってこないけど、なにか無料で楽しめる趣味などないものか。
食っては寝て、また起きて食って、朝昼晩だらだらな時間を過ごす日々。
そんな最中、三月のある日、夢を見た。
私は、眠りが浅いため、結構夢を覚えている性質だ。
なんなら俗にいう「明晰夢」(*自分が夢を見ていると認識でき、時にはその内容を思い通りに操れるという)も良く見る。
その日は夢の内容を色や匂いや、ストーリーまでバッチリ覚えていた。
「お、この夢、小説にしたらいいんじゃないの?」なんて考えついたら、書き始めていた。
スマホを手にご飯も食べず、寝起きから一気に書きあげ、出来上がったその日の夕方。
「どっか小説サイトに置いてみちゃおっかな~」
自己満足から湧き上がっちゃった承認欲求、誰か読んでくれ!
こうして数あるサイトを探して辿り着いたのが、エブリスタだったのだ。
運よくそのエブ処女作は短編ながら現在でも読まれており、本棚127。
続けて書いた二作目はなんと本棚279とか。
どっちも大人恋愛、でもエロ描写ゼロで、ここまで伸びたのはビックリだった!
今は長編書いてもそこまで本棚はない、所謂ビギナーズラックだったんだと思う。
実は数年前、というか、小学生の頃から時々物語やら小説やら、二次やら書いてた私。
いつもなんとなくダラダラ書いては、ある日突然やめるを繰り返していた。
だから、エブに来た当時も仕事再開したらやめるって宣言してたんだけど。
やめられなかった。
まだ続いてるなあ、だって面白いから。
時々スランプになるし、去年なんかコンテストに応募しても全然ダメな暗黒期で、やっぱそろそろダメか、なんて考えたりもした。
でもやっぱ楽しいんだよね、だから今回はまだ続けていくと思う。
それが私の小説をまた書き始めちゃった理由だ。
無課金趣味をゲットしただけの話で、ごめんね。

コロナ上陸と共にモノカキ人口は一気に増え、そして以前の日常を取り戻してきた今、当時一緒に執筆していた仲間が一人また一人と消えていく。
さびしいけど、仕方がない。
だけど、きっとまたいつか、誰か私みたいに戻って来ることを祈ってる。
「暇だけど金ない。あ、そういえば自分には無課金でできる小説を書くという趣味があったっけ」
思い出すのを、待ってるよ!

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コメント

  1. 遠宮にけ🐾nilce 遠宮にけ🐾nilce

    コロナがきっかけだったとは!
    あの時期に書きはじめた人、結構いたんですね

  2. 東里胡 東里胡

    @遠宮にけ🐾nilce
    そうなんですよ、エブリスタで同期を探すと結構いたりして
    勝手に10期生の会とか名乗ってます笑

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