#私が小説を書く理由
なぜ、物書きに?
平成29年、ある職業団体の広報担当理事になったことが、すべての始まり。
同時に、毎月発行の70ページ前後の会報誌の編集長に就任しました。
もともと、文章を書くのは好きでした。最近になって好きな作家もできました。
でも、当時は小説など、あまり読みませんでした。すみません。嘘をつきました。全然、読んでいませんでした。
そのまま、なんとなく、その仕事をやっていたところ、編集委員の方から、文句を言われました。
この前と同じような文章なのに、前回と校正のやり方が違う。校正のやり方を統一しろと、迫られました。そもそも、何が正しいのかもわかっていないのですから、統一のしようがありません。
私は、校正実務講座という通信教育を受けることにしました。これはこれで必要な知識でしたが、私には、もっと大事な役割があることに気づきました。
会員から投稿されてくる文章が、そもそも無茶苦茶なのです。何回も読み直さないと何が書いてあるのかわからない文章です。それを、わかりやすく書きかえて推敲し、書いた人に提示すると喜ばれました。
投稿される人たちが、文章を書き慣れていない場合は、難解な文章をわかりすく書き直すことが編集長に望まれていました。変な話ですよね。
そこで、自分で文章を書けるようになろうと物書きの勉強を始めたのが、令和2(2020)年のことです。最初は、カクヨムに投稿しました。数十日、誰にも読んでもらえませんでした。
エブリスタに引っ越しました。ぼちぼちと読んでもらえました。
ここで、エブリスタの超・妄想コンテストの結果発表を見て驚きました。星が2つという、ほぼ誰にも読まれていない作品が選ばれていたのです。カクヨムでは考えられないことでした。
エブリスタの中の人は、出品作品を全部読んでくれるんだ。『三行から参加できる』というのも、とにかくいい作品ならピックアップしてくれるということなんだ、本当のことなんだと感激したのを覚えています。
その時から、超・妄想コンテストに出品を始めました。
第135回 1作品
第136回 3作品
第137回 1作品
第138回 2作品
第139回 1作品 ここで初めて優秀作品に選んでいただきました。そこから、ポンポンと選んでいただいて、その年(2021年)の年間選出数ランキング11位になりました。そもそもは、自分に自信がない人なのですが、これにすっかり気をよくしちゃって、自分の書く話や、そのオチが大好きになりました。
老後に自分の書いた物語を読み直して、面白いと思えたら最高! というのが原動力です。
ある方から自家発電型だなと言われました。要するに、書くのが好き、書いている自分が好き、できた自分の作品が大好きということ。
まさにその通りです。
これが、なぜ、私が小説を書くのかの答えです。
そして、私は、キーボードを打ち続ける。
指先から伝わるキーボードの感触と
ダンスのようにキーボードの上で踊る指の様子とともに、
私の思考がモニターの中で形となって世界と繋がる瞬間だ。
言葉の海に身を投じるような体験だ。
指がキーボードの上を滑る。
キーを打つ音が、静寂を破るドラムのビートのようにリズムを刻む。
自分自身の思考と感情が、文字となり、文章となって、広がっていく。
キーの一つひとつが連なって、
それらが物語を形作り、
私の頭の中を具現化していく。
私の声が世界に向けて飛び立っていく。
私は、この瞬間が大好きだ!
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