人、それぞれ

人、それぞれ

ボーダーライン

息子とあるイベントに参加したのは去年の春でした。
そこで息子のアカウント名を聞かれ、息子自身がとある作家さんに教えたんです。

息子も私と同じ投稿サイトに登録していて投稿していました。

その時はまさかその息子のアカウント名が物語のタイトルにされるなんて思ってもみませんでした。

Xの方に事後報告でコメントをいただいた時、中学生の息子のアカウント名を物語のタイトルにされるなんて思ってもみず、息子と話し合いました。コンテスト用や公募用ではないことで揉めることを避けて承諾はしました。

その方が退会された方の物語のタイトルと同じタイトルで投稿されてるのも目にとまり心の中にもやっとしたものがあったんです。

そして、先月の終わりです。
タイムラインに息子のアカウント名がタイトルになった短編集の写真が流れてきました。

インスパイア、オマージュ、本歌取り──、自分の中でどう受け止めていいかわからなくなり、その気持ちをつぶやきました。
すぐに自分のことだと気づいてくださり、メッセージのやり取りもしてタイトルを変えてもらうようにお願いもしました。

本のあとがきに息子のアカウント名からインスパイアされたことなども記載してくれていましたが私には人によってこんなにもボーダーラインが違うことに正直、驚いたんです。

物語のタイトル、ましてや販売される短編集のタイトルはとても大切だと思っています。
だから簡単に事後報告すればいいや、で終わらせてほしくはなくて。本歌取りとかインスパイアって言葉で片付けてほしくなくて──。

正直、自分も読んできた本、物語に知らず知らず影響されて今、書いています。コンテストの締め切り前の他者の物語を読みたいけれど影響されて盗作のようになってしまわないか、そんなことも考えます。私自身も知らず知らず読んだ方、目にとまった方を不快にしてることも多々あると思っています。

これを書いたのは、人によって受け取り方の違いがあるということ、そして大切なことはまず事前に連絡しておくということ、モヤッとしたことはやはり穏便にすまそうとせず、きちんと話し合うべきだったことを今一度、自分の肝に命じておくために書きました。

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