#私が小説を書く理由
私の父は若い頃に小説家になりたかったと父が亡くなった後に母から聞きました。
父は北海道の田舎から東京に出てきて働きながら小説を色々書いていました。
母にどんな小説を書いていたの?と聞くと
「私には難しいかったわ」と
父は小説では結局目が出ずに、本職とは別にお笑い芸人の方たちのネタを色々書くアルバイトをしていたようです。だから私が小さい頃に今で言う大御所の芸人さんたちが家に遊びに来ていました。なぜ幼い頃の私と芸人さんたちの写真があるのかずっと不思議でした。
父の書いた小説は何度か引っ越ししているうちに紛失してしまい、今は読む事が出来ません。
私がよく小説を読んでいると父はどんなのを読んでるの?こういう話が好きなんだね、と話していました。
父が亡くなり何年か経った後に母が1冊の手帳を私に見せてくれました。
それは母と結婚する前に書いた父の日記でした。中には母を想う気持ちや素敵な言葉がたくさん書いてありました。
私の知らない情熱的な父の姿でした。
私が小説を書く理由、きっと父の娘だからだと思います。
父と同じように何かを書いて残したい。
この物語を誰かに読んでもらいたい。
その想いから書いているのだと思います。
父の書いた小説が今では読めない事と、私が書いた小説も父に読んでもらえないのが残念ですが、私の大切な人たちが読んでくれるので、これからも書き続けたいと思います。
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