小説を書いていて、嬉しいなって思ったことはありますか?
実は私、あるんです
それは誰かが私のお話を読んでくださっている時だったり
自分で考えた登場人物がとても愛しく感じた時だったり
私の見ている景色がそのまま文字にすることができた時だったり
そういう小さな喜びが、たくさんたくさん
でも、じゃあなんで、私は小説を書いているの?
嬉しいから続けるなんて、それはちょっといやらしい
楽しいから始めるなんて、無垢さを装っているみたいで、鼻の先がひくひくする
小説を書くことが、何か自分にとって大きな意味を持たないでほしい
例えば朝起きて、眠い目を擦りながらカーテンを開けることだったり
いつもより丁寧に下処理をしてお料理をしたり
夜、目を瞑るときに、明日が悪くない日になればいいなと思ったり
会えなくなった誰かのことを思い出したり
そういう延長線上にあったりして
ああ、でもやっぱりそれもダメ
なんだか自分に酔っているみたい
反省、反省
もう夜が更ける
夜が更けたらまた明日
また明日、もしもよいご縁があれば
きっとまた、私は筆を取りましょう
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