読書録その9:コンビニ人間/村田沙耶香
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読書録その9:コンビニ人間/村田沙耶香

個人的にはハッピーエンドだと思いましたが、読む人によって捉え方は変わりそうな作品です。

主軸となる登場人物が男女1人づつ出てきて、そのどちらもが一般的な常識とはだいぶズレた考えを持っています。

現代は『誰もが自分らしく生きられる多様性のある社会を目指そう』という風潮が強いと自分は感じますし、実際それが反映された社会になってきているのでしょう。

でも、これを読むと本当の意味での『多様性のある社会』の実現は厳しいんだなと感じます。

全体的に読んでいて、胸が苦しいシーンが多い作品でした。

久しぶりにページをめくる指が止まらない作品と出会えました。ラストは自分の予想と外れて、ある意味良かったです。ぜひ読んでみてください。

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伊藤蛙
伊藤蛙

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