読了:『銃・病原菌・鉄(上)(下)』
ここ1か月、いえ一度挫折しているのでのべ2か月ほどこの本と格闘していました。
何故かというと……たとえば下巻の章題の一部をご覧ください。
第16章 中国はいかにして中国になったのか
第17章 太平洋に広がっていった人びと
第18章 旧世界と新世界の遭遇
第19章 アフリカはいかにして黒人の世界になったのか
それぞれ、1章ずつでも本が一冊書けるくらいのボリュームがある内容を扱っているのです。特に16章など、タイトルだけ見ると中国史を全部さらう勢いが必要そうです。よく文庫化されたものだと思います。
「人類は、なぜ大陸ごとに発展度合いが異なったのか」「侵略する側・される側はどのようにして決まってしまったのか」といった問いに正面から向き合う挑戦作です。これでも流し読みをしているので、本気で読んだら半年くらいかかりそうです。
しかし、人類史に広く興味のある方であればわくわくすること請け合いの本です。巷にあふれる内容の薄い地政学の本を読むより、この二冊を読む方が何十倍も深い知見を得られると思います。
読解にはそれなりの覚悟が必要ですが、読んで損はしません。
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