#小説を書いていることを伝えた日
現段階で私が小説を書いていることを知っているリアルの知人は全部で3人。
母親、同級生、大学の先輩である。
一人目
いくつになってもヒットした一曲目ばっか歌わされる歌手みたいで非常に不甲斐ないのだけれど、私は一度だけ、エブリスタの妄想コンテストで佳作に入った作品を、商業出版される短編集に収録していただいた。
(※中央公論新社刊「5分でとろける恋物語 ときめきスイート編」 https://www.chuko.co.jp/tanko/2018/11/005137.html)
その本が出たあとで献本を一冊もらったので、その献本を自分の所有とし、さらに書店に足を運び自分のお金で買った一冊を母親に渡した。ちなみに母親は良くも悪くも(私を含む)他人に興味がない人間なので、自分の子供が書いた小説が本に載ったということに対しても「ふーん、そうなん。……あ、お母さんちょっと保健センター行って運動してくるわ」というコメントしか残さなかった。
これでまず一人目だ。というかもう少し興味持ってくれてもよくないかなマイマザー。高校までの学校文集に載ったのとは若干話が違うんですが……
まあ文句あんならとっとと大賞なり紫綬褒章なりをもらえって話なんだよね。
戦え、西野。
二人目
二人目の同級生の友人は、小・中・大と同じ学校に通っていたり、趣味嗜好が似ていたこともあって仲良くしていた相手だ。何年か前は私が作品をアップするたび、ちょこちょこと「アレ読んだよ」と感想を述べてくれたりもした。最近は連絡自体取れていないけれど、もしかしてなんも言わないだけでまだ読んでたりするのかな。でも、彼は私より仕事忙しそうだから、そんな暇ないのかもしれないな。
もしこの記事読んでたら教えてください >友人
ちなみに私は高校の仲間内で出かけた卒業旅行で、自らの辛く苦しかった高校生活や大学受験体験記を、どこぞのラノベ作品のパロディっぽく書いて配布したことがある。内容は基本的には主人公である「俺」のモノローグであり、その他の登場人物は唯我独尊で生徒たちを振り回し「勉強しなきゃ死刑だから!」が口癖の学年主任、感情の起伏が皆無に等しく極端に言葉数の少ない友人、話すことの中に「めがっさ」とか「〜にょろ」といったワードが出てくる隣のクラスのやつ……とかそんな感じのものだった。
あの頃から隠しきれない自己顕示欲が出てたんだなあ、と今更になってしみじみ。10年以上ぶりに読み返したら、たちまち愛用のMacBookを逆パカしたくなってきたのですぐに閉じましたけどね。
そして私が杉田智和さんを知ったのは、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」だ。あとは推して知るべし、である。
三人目
三人目たる大学の先輩には、筆名こそ言わなかったが、つい最近「実はあたくしも小説書いてまして」と明かした。
理由は、その先輩もネットで小説を書いていて、尚且つ「文学フリマ」や「コミティア」等のイベントへの出店経験があると知ったからだ。文学フリマに初参加するのがいきなり出店側である私は空気感がつかめず、出た人に訊いたほうが早いや……と思ったのだった。
先輩からは「会場で全部売ろうと思うな(=刷りすぎるな)」「会場へ直送せずに一度家に送って完成品を確認しろ」「アンソロ主催は大変だから慣れてからにしとけ」など、いろいろ教えてもらった。もっとも私はその時点で既にアンソロへの参加者を募っていたわけだが、そこは言わぬがフラワー。
というか私がそうであるように、先輩も私に対して筆名を教えてくれていないんだけど、ぶっちゃけTwitterで(この人先輩やん)ってアカウントを偶然見つけちゃったんだよな。黙っていてもよさそうなものだが、なんだか良心の呵責に負けそうで、いつ白状するか考えている。でもそうなったら「おまえのも教えてもらわんと不公平だろうが」って話になっちゃうしなあ……。書いているジャンル的にはぜんぜん違うんだけどね。
今後
私が酒の勢いでうっかりバラしたりしていなければ、この三人が今のところ、実生活上の知人の中で私が「小説を書いている」と自分から伝えた人間である。
というかこれ以上、私が「小説を書いている」ということを、実生活上で誰かに伝える機会が来るだろうか。
そうやって考えてみたけれど、これ一本で飯を食っていくようなことにでもならなければ、きっと来ないだろうな。現段階では、私が「西野夏葉」である間だけ書けることとか、言えること、できることがあるように感じているから。
でも、いずれ「(本名)」も「西野夏葉」も全部一緒くたになって、臆することなく声を上げることができるだけの能力、実績、勇気が揃ったときには、自分から「ほれ、西野夏葉っているべさ。あれ私なんだわ。はんかくさいことばっか書いてんだけどもさ」と伝えられるようになるのかもね。知らんけど。
あと北海道民はそこまで日常的に方言使わないし、魚介類は市場なんか行かずに近所のスーパーで買うし、肉を焼いて食うって聞いたらすぐにラム肉買ってくるような連中ではないよ。
【宣伝】文学フリマ東京37に出店します
本ページでもチラリ匂わせどころかモロに見せていましたが、今回11/11(土)に開催される「文学フリマ東京37」に出店することとなりました。
ブースは 第一展示場 P-07 に陣取る「真夜書房(シンヤショボウ)」です。
ウィノラボにもいらっしゃるweb小説書きの皆々様に寄稿いただいたアンソロジー本、西野夏葉の短編集およびエッセイ集の3点を販売します。
興味のある方はぜひぜひ 最新情報は西野のTwitter(@winter_dust_)でもお伝えしていきます
Q. もうTwitterはないんだよご老人
A. うるせえ西野は絶対にXなんて言わないからな‼‼‼‼‼‼‼‼‼
Q. というか3冊も作ってますけど、あなた先輩から「刷りすぎるな」って言われたんじゃないんですか?
A. そうですね。
コメント
こんにちは。
匂わせどころか完全に見せとるやん、と
自分で読み返して恥ずかしくなりました←
私は個人的に「なまら」を多用しています( ◜◡◝ )