#小説を書いていることを伝えた日

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#小説を書いていることを伝えた日

ブームだったんです。小説を書くことが。
私の中で。
まず最初は中学生の時。
私の前で友達が『編集部に呼ばれたから行ってくる』と言ったんです。
小説を書いて送ったら編集部に呼ばれたと。
今もそんなことがあるのかどうかわからないですが、それを聞いた当時の私にはものすごい衝撃でした。こんな田舎の中学生にそんな夢のような嘘のようなできごとが起きるのか!という。
うらやましい。
「私も書いてるよ」
つい言ってしまいました。そして彼女に書いたものを読んでもらったところ
「へーえ、こんなの書いてるんだ」
と。鼻で笑われました。苦い経験です。
彼女の書いていたものは読んでいません。
どんなものを書いていたのかは気になります。

次。
次は大学生の時。
同じゼミの子がコバルトで大賞をとってデビューしたのです。
電子書籍より紙書籍の時代。コバルトと言えば書店の棚でかなりの幅をとっていました。
そこに並ぶ。実際にそこに彼女の本が並びました。
うらやましい。
「私も書いてるよ」
つい言ってしまいました。いや、彼女ではなく別の友達に。
コバルト短編小説新人賞のもう一歩の枠に2回、私も名前が載ったからです。
つい口がすべりました。いろいろとつっこまれました。
言わなきゃよかった。これも苦い経験です。

同じころ。
大学の部活(文芸部とかではなくて運動系の部活)の仲間もデビューしました。
彼は○○文庫で何冊も本を出しました。今も筆名を変えて書いています。
当時の筆名で今日ぐぐってみたところ、性別も年齢もまったくの嘘が書かれていました。
(だからプロフィールなんて信じられない)
この仲間たちには書いてることは言っていません。
苦い経験をふまえたうえで、言わないほうがいいと判断しました。
今もまだ隠しっぱなしです。

そして今。
ここで私と繋がってくださるかたがたの半分くらいは、私の書いたものを読んでくださっているかもしれない。私もみなさんの作品を読んでいます。
わざわざ『書いてるよ』って伝えなくても書いていることが前提のおつきあい。隠すこともなくて本当に楽しい。

私という存在を知ってくださっているかたがたがいる。
それだけで幸せだなあと思っています。
今日は満月。月がとても綺麗です。

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