はじめに
カクヨム上で開催される年に一度の最大のお祭り、カクヨムコン9の応募が
去る2月1日に終了しました。
ただいま、読者選考期間の真っ最中です。
私が参加している旨は12月1日にお知らせしていましたが、
その後諸々立て込んでしまい、途中経過の案内等ができずじまいでした。
とはいえ、できることならもっといろいろな人に読んでいただきたい!
ということで、私がカクヨムコンに応募した3作品について紹介してまいります。
少しでも「気になるなぁ」という作品がありましたら、
覗いていただけるととてもうれしいです。
<長編>『チェンジ×チェンジ!』
『チェンジ×チェンジ!~クラスの男子ほぼ全員が隣の席の女子と入れ替わったので、俺は親友におせっかいを焼こうと思う~』
https://kakuyomu.jp/works/16817330667674117473
◆内容
主人公、並木大河のクラスである日、教育実習生がもたらした薬の影響でクラスの男女ほぼ全員が入れ替わってしまう。大河はその状況を引き起こした教育実習生に怒りを覚えつつも、入れ替わり相手、七海ゆきと協力して何とか生活していくための方法を考える。
入れ替わりの影響で、女子と積極的にかかわることを避けていた大河の親友、竹内虎門もそのポリシーを守るのが危うくなっていた。大河は虎門を救うため、彼とその入れ替わり相手、高嶺華が抱えている問題に向き合うことになる。
◆見どころ
いわゆる「入れ替わりもの」はラブコメジャンルの定番と化しつつあり、「TS」「TSF」などの略称も生み出されています。本作はその要素を取り入れつつも
・複数人が同時に入れ替わる
・入れ替わりの解除が目的ではなく、その過程で人間関係がどう変化するのかを重視する
点に独自性があると考えています。
様々な理由から、異性に対して距離を置いてきた主人公たちがこの状況をどう乗り切り、いかにして関係性が変わっていくかに着目していただければと思います。
◆コメント
「ラブコメ(ライトノベル)」部門に応募していますが、本作は王道ラブコメとはいいがたい作品です。すぐに主人公のことを好きになる「チョロイン」は出てきませんし、ヒロインは美少女系というよりイケメン系ですし、ハーレム物でもありません。糖度もかなり低いです。
その代わり、高校生の人間関係の変化に焦点を当てて、「高校生における異性関係はどのように在るのか」を追求した作品となっています。私としては世間一般に認識される「ラブコメ(ラブ&コメディ)」というよりは、カクヨムコンで定義される「ラブコメ(主に男性読者を対象とした、恋愛要素のある小説)」を意識して書いたつもりです。
今の私にしか書けない、私らしい作品になったと思っていますのでその点は満足しています。
カクヨムコンは読者選考がありますが、私は今回、「★数+フォロワー数=200」を目標にして取り組んでいました。しかし、有志のデータによるとラブコメ部門は、「★数+フォロワー数=300」以上ないと中間突破は難しそうです(昨年までの情報に基づくざっくりとした資産です)。ちなみに2/3現在、私の数字は161です……
中間突破はかなり厳しい情勢ですが、少しでも多くの方に見ていただけたら嬉しいです。
<短編1>『春にさよなら』
◆内容
男性アイドルユニットの卵たちによる、苦い青春の物語です。
◆みどころ
アイドルを目指していた主人公ナツと、その親友ハルの関わりを描いています。アイドルの世界は美しいものばかりではない、むしろ暗い影の部分があるというのはここ最近現実でもよく話題になります。本作ではその一端を扱いました。
しかし、芸能界の闇を糾弾するのではなく、シンプルにハルとナツの友情関係及び感情の揺れ動きに焦点を置いています。
◆コメント
昨年、カクヨム内で開催された自主企画のために書きおろした短編です。主人公の名前や大まかなストーリーライン等に細かく指定があり、「同じ設定で別の人が作品を書いたらどんな仕上がりになるのか」を鑑賞しあう目的の企画でした。※詳しく知りたい方は「筆致は物語を超えるか」というタグで検索してみてくださいm(__)m
同じ企画の参加者で、カクヨムコンに出している方はほかにもいるので見比べてみると面白いかもしれません。
また、本作は改稿を検討しており、私の手が空くタイミングで修正が入りますので第一稿を読みたいという方は、今がチャンスです!
<短編2>『いじめられロボット』
◆内容
いじめられっこの少年のもとに、学校へ代理登校してくれる「いじめられロボット」がやってくるショートショート風のSFです。
◆みどころ
全3話構成で(私は1万字弱の短編を書く時、3話構成にしがちです)、それぞれのエピソードに緩急をつけることを意識しています。
いじめられロボットというものが仮に存在したとして、それはいじめをなくすツールになりえるのか。ちょっとひねりを加えたラストに注目いただきますと幸いです。
◆コメント
一昨年のカクヨム上で開催されていた短編公募「ツクール×カクヨム ゲーム原案コンテスト」のために書きおろした作品です。本作は2つある部門のうち「逃げる」縛り作品部門というほうにエントリーしていました(いじめから「逃げる」という意味でとらえていました)。
読者の方からの評判は上々で、私のカクヨム掲載作品(短編)で唯一★300超えを達成しています。
しかし、ゲーム原案コンテストでは最終選考で漏れてしまい、その後星新一ショートショート賞にも出しましたが振るわずだったのでどうにか活かしたいと考えていたところ、今年のカクヨムコンに「円城塔賞」という賞が新設されることを知り急遽エントリーを決めました。
カクヨム上における、私の看板作品のひとつなのでいつか何かしらの賞を獲ってほしいなと考えています。今回受賞に至ることができれば嬉しいです。
<番外>自主企画「週間ランキングtop100に入れそうにない作品」
今回のカクヨムコンは苦戦を強いられることが自明だったので、できることはすべてやろうと考えていました。その一環で実施を決めたのが「自主企画の主催」です。
カクヨムの自主企画は、一定の注目を得られる反面「同じ自主企画に参加している人同士の評価は、ランキングに反映されない」というデメリットもあるので参加すべきか否かについては書き手の間で意見が別れています。
しかし、それはあくまで「読みあい」を標榜する企画に関してのこと。「読みあい」ではなく「読み専さんの目に留まりたい」という目的の企画であれば参加するメリットがあるのではないかと思い、立ち上げたのか下記企画です。
【スコップ希望】カクヨムコンランキングtop100に入れそうにない作品の本棚・その5
https://kakuyomu.jp/user_events/16818023212819489723?order=published_at
「その5」と書いてある通り、カクヨムコン期間内に同様の企画を5回開催しています。
詳細はリンク先を参照いただきたいのですが、「カクヨムコンで埋もれやすい、ジャンル別週間ランキングtop100より下の作品に焦点を当てる」ことが目的の企画となっています。
ランキングが下位の方であるほど、「相互評価による★がランキングに反映されない」デメリットよりも「とりあえず自作を目に留めてもらえる」メリットのほうが大きいと考えこうした条件を設定しています。
おかげさまで好評を博しており、毎回60作以上の作品をエントリーいただいております。
残り少ない読者選考期間で、新たな小説と出会うきっかけの場にしていただきますと幸いです。
さいごに
今回は4度目の挑戦にして初めて、ストックが少ない状態でコンテストに挑むという無謀な試みをしましたが、案の定途中でストックが尽き自転車操業になりました。
短編も、新作を出そうと思っていたのですがその余裕がなく、既存作2本で挑む運びとなりました。
色々と反省点はあるものの、「長編を期間内に完結までもっていく」という最低限の目標は達成できたのでほっとしています。
ウィノベラボユーザーの皆様、ここまでで少しでも気になる作品がありましたら、是非覗いてくださるとうれしいです。PVが1増えるだけでも喜びます。
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