読書録その1:また、同じ夢をみていた/住野よる
三人については察しがついたけど…。
黒猫の正体とは…?
イマジナリーキャット…?
誰か教えてくれぇ!!
以下、感想です。ネタバレ有り。
まず、主人公が小学生と分かる地の文になってるんですよね。さらっと書いてますけど。
プロだからと言われればそれまでなんですけど、自分よりかなり年下の主人公の心の内を想像して、使う言葉も選んで書かれていて、ひっとつも違和感なく読むことが出来ました。
地の文の終わりとかも、〇〇しました。とか〇〇します。という感じで日記っぽさがあって、それも、幼さというか、小学生感を感じる部分でしたね。
終盤手前あたりでいじめの描写があるんですけど、あそこはちょっと、読んでて心がキュッとなりました。よりにもよって、恋愛感情を持っている且つ心を開いている数少ない相手からあんな仕打ちを受けてしまったら、ダメージ倍増ですよね。
まぁ、どん底に落ちてから復活するのが、小説の醍醐味ではありますけど。
あと、主人公との出会いで未来が変わってく描写もよかったですね。女子高校生の場面では、幼い頃に両親は事故で死んだことになってたのが、お姉さんとの場面では両親が存命してる事になってたり。絵描きさんと仲直りした結果、友達から恋人になってましたね
こう考えると、分岐を一つ誤るとかなりハードな人生を歩むことになってたんですね。恐ろしや。
そして、所々あるタイトル回収!
いいですよねこういうの。
きたきた!って感じで。自分は好きです。
久しぶりに涙流しながらみた小説でした。まぁ、あんまりそういう系の小説を読まないっていうのもあるんですけど。
良かったら読んでみて下さい。
コメント