読了:『現代思想入門』
昨年、途中まで読んだものの読了には至らず
今年改めて読みなおした本。
ポスト構造主義に関する思想家たちの思想を、かんたんに紹介しています。
哲学書というと身構えてしまう方もいると思いますが、
ポスト構造主義というのは
ものごとを過度に単純化してとらえる(=構造主義)考え方を見直そう、という思想のことです。
単純でわかりやすいメッセージを発することで、支持を得る政治家が国内外にいますが
そういう人たちがなぜ危険なのか、この本を読むとその理由の一端が予測できます。
複雑な世のものごとを、複雑なままとらえよう、というと脳の許容量をオーバーしてしまうのでは、と感じますが
むしろ世の中に限らず、自分自身でさえもそう単純な存在ではないので、「自分の中にいる色々な面」を許容しようとする考え方なのだ、と捉えると
受け入れやすくなるように思います。
様々な面がある自分自身、そしてそれと繋がる社会を受け入れるためのヒントがちりばめられている本でした。
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