読了:『扇野』
先日旅行で、三重県の鳥羽に行ってきました。
その際、泊った宿が山本周五郎の中編『扇野』をモチーフにしていたので、原作を読んでみようと思い手に取った次第です。
本作は『扇野』を含む9つの短編~中編が収録されています。いずれも男女の心の動きを描写している作品たちですが、
なかなかに日本語が難解で、かつ時代も江戸時代あたりに設定されているものが多く用語の理解に苦労しました。
『扇野』は、芸妓のおつると画家の栄三郎の関係が描かれます。男女のお話、といえどそこまで色っぽい感じはせず
むしろひたすら繊細に男女の心の動きを描いています。
旅行に行かなければ手に取ることのなかった本だと思うので、読む機会が得られてよかったです。
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