読了:『ライラの冒険』シリーズ
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読了:『ライラの冒険』シリーズ

『ライラの冒険 黄金の羅針盤』という映画を見てから本作にはまり、続編の映画化に期待しつつネタバレ防止のため続編を読まずにいた本シリーズ。

しかし、アメリカの宗教団体からのボイコット活動などが原因で映画が打ち切りになってしまい、残念な気持ちのまま続きを読まずじまいで今に至りました。

最近この件をふと思い出したので、続編を読んでみることに。

第一幕『黄金の羅針盤』では現実世界によく似たパラレルワールドを舞台としていたのが、
第二幕『神秘の短剣』では我々が生きる現実世界、そしてチッタカーゼと呼ばれる第三の世界も登場します。

複数の世界を行き来しつつ、様々な視点人物が頻繁に入れ替わり
あげくの果てには『失楽園』を想起させるキリスト教的世界観の破壊を目指すさまは
児童書とはいえ、なかなか複雑で非キリスト教圏に住む我々には少々理解が難しい部分があります。

しかし、本作は『指輪物語』や『ハリーポッターシリーズ』を超える作品と評されることもあるくらい
ヨーロッパでは評価の高い作品です。

冒険ものとしての面白さや、思春期の少年少女が大人になるまでの変化を描いている点においては
王道のファンタジーです。

児童文学を書きたい・読みたい方は是非触れておくべき作品だと思います。

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水涸 木犀
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