書きたいものを書きたくないという矛盾
執筆

書きたいものを書きたくないという矛盾

たぶんだけど
小さい頃から母の本棚にあった本たちの影響
ホスピスとか、小児がん、白血病
まあ、30年以上前のことなので
今よりもっと不治の病で
母は中学生の頃に父親を亡くしていることもあって
いのちというものに意識を強く持っていた
そんなこんなで
私もいのちに強く意識を持っていかれる
そんな中で
戦争だとか
ホスピスとかの話を本当はとても書きたい
でも感動で消費されたくなくて
なんというか、戦争や病気が身近じゃない人に
興味を持ってもらいたい、が
書きたい理由なので
余命じゃなくても車椅子ユーザーだったり
そういう人や物ごとに関心を持ってもらいたい
そのために感情を動かす感動的な物語にする
理屈はわかってるんだけど
小説は私の物じゃなくて
読んでくれる人の物なんだけど
感動した!
いいお話だった!
涙が止まらなかった!
さて、今日の夕飯なににしようかな
って
なってほしくなくて
そうならないためには
もっと良い作品を書ける筆力が必要なんだと思う
でもそんな筆力なんて一生持てないかもしれない
というか、いのちを書いていい筆力
誰が決めるのか
書ける!なんて私が思えたら
そんなの傲りだし、おこがましい

必要なのは筆力より覚悟なのだろうな
戦争を書くと決めたのも覚悟

今、というか、ずっと
書きたいものなのに
一番書きたくない
書いちゃいけない
そういう気持ち
ここにはモノカキしかいないから
吐き出せていいね

書きたいんだから
覚悟しなきゃなぁ

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投稿者

寿すばる
寿すばる

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