(ネタバレ注意)すずめの戸締まりを観ました
映画「すずめの戸締まり」を観ました。
感動しました。
本当は考察等したかったんですけど、考えれば考えるほど、よかったっていう感想しかでてこなくて……。
もうこれは素直によかっただけでいいのではないかという結論に至りました(笑)
ですが物語を書く身として、というよりも純粋にアニメ好きとして、よかったところを書きとめておきたい。
というわけで、すずめの戸締まりの好きなところを挙げます。
その1、キャラクターの魅力。
まず草太はギャップがあると思います。
言動は好青年ですが、見た目は大人びたような、少し色気や不思議な色をまとっているデザインで、観ていてギャップを感じました。
大人びた雰囲気があるからこそ、椅子になったときの衝撃と笑いが生まれたなぁと感じています。
ほかにも、たまきさん、ちかといった登場人物たちひとりひとりがとても魅力的でした。血が通ってる感じが伝わってきました。
その2、音楽。
音楽、最高でした。よすぎて意味がわかりません。全部自然。違和感仕事しろって思ったの久々です。
最初のタイトルでてくるところは神秘的で素敵ですし、ミミズの登場の緊迫感は完全に音楽が視聴者である私の感情を支配していたように思います。挿入歌もSpotifyで聞いていますが、美しすぎませんか。やばい。
その3、タイトル。
すずめの戸締まり。こんなきれいな、完璧なタイトルありますか?って思いました。
失ってしまった家や故郷。
幼い頃の記憶。
全てに鍵をかけ、明日に向かって生きていく。
空間の中の影でなく、光のもとで生きていく。
戸締まりは、そうした覚悟を表していると感じました。
(外国人向けの翻訳だと、映画タイトルがSuzumeになっているみたいです。間違ってはいないのですが、私としては戸締まりの部分に作品の魅力が詰まっていると思うので、少し悲しいです。)
最後に私事ですが、すずめの戸締まりを観て東日本大震災のことを振り返らざるを得ませんでした。
私自身は被災者ではありませんでした。
当時は外にいたので、震災があったのはわかっても現地の状況は無知に等しかったです。
帰宅後ラジオをつけると、息子が帰ってこないと泣きながら話すお母様の声が流れていました。
その切実な声に涙が止まらず、被災していない自分もすごく怖かったです。
そして、私もいつ死んでしまうかわからないんだと思うようになりました。すずめも似たようなことを言っていて、当時の自分の気持ちを思い出させてくれるようでした。
いつ死ぬかわからない。
日々を大切にしたいです。
当たり前のことではありますが、自戒を込めて。
以上、すずめの戸締まりの感想でした。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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