『猛獣学園! アニマルパニック 最強の巨獣ヒグマから学校を守れ!』
『猛獣学園! アニマルパニック 最強の巨獣ヒグマから学校を守れ!』(集英社みらい文庫)
作:緑川聖司先生
児童書でありながら難しい問題に切り込んでいる。シリーズ1のvsライオンでは敵対する相手と仲間がわかりやすかったが、vsヒグマではハジメというキャラクターが登場することで、人間と動物の優先順位・取捨選択について考えさせられる場面が多々ある。現在では実在する事故なども想起させられるし、複雑な受け取り方をする読者は多くなるだろう。しかし、パニックホラーとしての楽しさを盛り込みながら、この問題について考える機会を提供する今作には大きな意義があると私は思う。
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