「だいたいなんでも書ける魔法」のカタカナ通称を考える
日常

「だいたいなんでも書ける魔法」のカタカナ通称を考える

 遅ればせながら、葬送のフリーレンにはまっています。
 「魔王を倒した後の、勇者一行の魔法使い」フリーレンが
 勇者パーティーの仲間が残した弟子たちとともに旅をする物語です。

 この作品の中で、ユーベルというキャラが
 「だいたいなんでも切れる魔法(レイルザイデン)」という
 相当なチート魔法を使うのですが、ふと、

「だいたいなんでも書ける魔法」があるとしたら、能力およびカタカナ表記は何になるのだろう」
と思いました。

◆能力面の考察
 ユーベルの「だいたいなんでも切れる魔法(レイルザイデン)」は、
術者であるユーベル自身が「切れる」と判断したものは切れて、そうではないものは切れない、というかなりシンプルな能力です。これを「書く」に当てはめてみると、

「だいたいなんでも書ける魔法」があるとするならば、
書き手(この場合は水涸木犀)が「書ける」と判断したものは書けて、そうではないものは書けない、という能力になるわけです。

 なんだ当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、葬送のフリーレンにおけるユーベルの活躍をご存じの方であれば、「だいたいなんでも」の範囲の広さがお分かりいただけると思います。つまり、「だいたいなんでも書ける魔法」の使い手は、並み居る書き手の方々がびっくりするくらい、なんでも書けないといけないわけです。
 私の中でこれを名乗っていい最低ラインは、「カクヨムの全ジャンルでそれなりのクオリティの作品を書き上げる」ことだと思っています。

◆カタカナ表記の考察
 葬送のフリーレンの魔法は全て、日本語にカタカナのルビが振ってあります。フリーレン世界のカタカナ語はたいていドイツ語なのですが、「だいたいなんでも切れる魔法(レイルザイデン)」は直訳ではないようで、京都産業大学のドイツ語研究者の方のHPを見ても原意が書いてありませんでした。

 そこで、音を頼りに自分で調べてみたところ、「おそらくこれかな?」と思ったのが
in der Regel (イン デア レイゲル)=原則として、大抵

Seiden (ザイデン) =絹

の組み合わせです。

 要するに、ユーベルが「大抵のものは絹(=切れるもの)と認識する」魔法というのが、レイルザイデンの原義なのではないかと考察した次第です。
※ユーベルがこの魔法を習得するに至ったエピソードで、お姉さんが裁縫の際に布を裁ちばさみで切るシーンが出てくるので、大きくは外していないのではないかな? と考えます
 
 この考察が正しいと仮定したうえで、「だいたいなんでも書ける魔法」のカタカナ表記を考えてみます。
「だいたいなんでも = in der Regel」なので、「レイル○○」になるのは確定です。問題は○○の部分ですが、ここはレイルザイデンに倣うなら、動詞ではなく名詞を入れるのが適当そうです。つまり日本語の「書く」をそのまま当てはめるのではなく、「だいたいなんでも○○(=書けるもの)と認識する」何かを入れるほうがよさそうだと感じました。

 では、○○とはなにか。広く解釈するなら、「題材・お題」に類する言葉がよさそうです。物書きにとって「題材」は「書けるもの」ですので。こちらドイツ語訳を調べると、

Thema = お題(題材)
Nachrichtenquelle= ネタ(ニュースソース)

と出てきました。なんとなくカタカナで表記すると、「レイルゼーマ」か「レイルナフテンクエーレ」
Themaは英語で言うtheme(テーマ)なので、あまりひねりはありませんが、かといってNachrichtenquelleはちょっと奇をてらいすぎている感があります。

というわけで、私が今考えている「だいたいなんでも書ける魔法」のカタカナ語表記の最有力候補は「レイルゼーマ」です。

カクヨム全ジャンルで10万字以上の完結済み長編を執筆して、プロフィール欄に「だいたいなんでも書ける魔法(レイルゼーマ)の使い手」と書くのが今の夢です。

とはいえ、レイルゼーマが最適な表記ではない可能性もまだ残されているので、皆様の代案をお待ちしておりますm(__)m

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投稿者

水涸 木犀
水涸 木犀

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