読了:『ぬり絵の旅』
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読了:『ぬり絵の旅』

Xで流れてきた「#五十音順読書」の穴埋めを試みたところ、
「ぬ」が思いつかず色々調べていた中で見つけた本です。

そんなやや不純な動機で読み始めたのですが、
主人公の中彦の性格、思考回路、結婚観全てに共感できたので
珍しく深く感情移入して読んでしまいました。

ここまで小説に没入したのは久しぶりで、
そこまで長くはない(文庫本で230ページ)にもかかわらず
読み終えた今喪失感がすごいです。

最近、「恋愛対象」は多様化していますが
「恋愛のかたち」は存外固定化しているように思います。
中彦と朋子のような、
大人同士でありながら一緒になることを前提としない恋愛のかたちが
もっと広まってもいいのではないかと感じました。

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水涸 木犀
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