『我が焔炎にひれ伏せ世界 ep.1 魔王城、燃やしてみた』(角川スニーカー文庫)
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『我が焔炎にひれ伏せ世界 ep.1 魔王城、燃やしてみた』(角川スニーカー文庫)

超個性的な少女5人が織り成す異世界コメディ。ファンタジーな表現や語彙が豊富だが、決して読みにくさはなくむしろ読みやすい。少女たちの会話の掛け合いが面白く、それぞれに個性があるので、登場人物が一気に登場しても覚えやすかった。1巻ではホムラとサイコの魅力がたっぷりで、個人的にはサイコ推しに(笑)少女たちに巻き込まれていくルドルフのキャラもいい。展開としては「魔王を倒す」道筋があり王道のように思える節はあるのだけど、そこに至るまでのキャラクターの背景や動機を楽しめる物語だと感じた。もちろん、コメディ要素がふんだんに味わえる作品というのが前面にあるのだけれど。現実にあった理不尽な出来事が原因で、エゴでも利己主義でもただ焼き尽くす。その先に異世界を救う道があるだけで、それがいい。まだまだ楽しませてくれる作品。11月の続刊も楽しみ。

著者のすめらぎひよこ先生、何気にスニーカー大賞をとられる前からTwitterで繋がっているので受賞が大変嬉しかったんです。児童書執筆に忙しく読むのめっちゃ遅れて申し訳ない!!

あと関係ないけど版元ドットコムで書影が使えなくなっている作品が多いのなぜ?
感想ツイートするときに不便だよう…。

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蜂賀三月
蜂賀三月

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