読了:『保健室経由、かねやま本館。』
必要とする人の前にしか現れない、中学校の「第二保健室」。
そこは中学生専用の湯治場、かねやま本館の入り口だった。
かねやま本館のお湯の効能はかなりファンタジックなので、
現代ファンタジーになると思います。
私はこのような、現実世界と地続きにファンタジー要素がある作品が好きなので
好みの部類でした。
最近のティーン向け小説の主人公は「陰キャ」寄りの人物が多い印象なのですが
本作の主人公、サーマは陽キャの部類であることも新鮮でした。
余談ですが、地雷グリコの次に本作を読んだ関係上
登場人物の名前の覚えやすさに感動しました( ´艸`)
(※地雷グリコの登場人物の名前は、当て字っぽいものが多く難読です)
「かねやま本館ではお互いをあだ名で呼ぶ」というルールのおかげで、
本名を覚えていなくてもあだ名さえ覚えていれば話に入っていけるのがよいです。
さらっと書かれている設定ですが、人の名前を覚えるハードルを下げる工夫として
面白いなと思いました。
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