読了:『楽園の烏』
夏ごろから読みはじめた「八咫烏シリーズ」の第二部の第一話、という位置づけの作品。
『玉依姫』と同じく舞台は我々が生きる日本。そこで山を相続した安原はじめが、奇妙な世界に足を踏み入れることになる……
安原はじめはぼんくらっぽい言動が多いですが、本シリーズにおけるぼんくら=有能キャラというのはここまでくると定石です。
楽園という名のディストピア世界と化した山内。しかし何も知らない者にとってそこは楽園そのもの。
私たちの住む世界も、知れば知るほど楽園からほど遠い世界であると気づきます。
それを知った時、知らないふりをして幸せに過ごした方が自分にとってよいのか、それとも真の楽園を目指すべきなのか、
考えさせられます。
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