140字でちいさな世界

140字でちいさな世界

男は自由だった。

労働も責任も負わされず、眠るのも食べるのもまぐわうのも意のまま。
老いからさえ自由だった男は、しかし百年を数えたところで、孤独を恨んで散華した。

男は"自由"だった。

不自由ゆえの克己心から。
責任と同時に生まれる人の絆から。
つまりは、夢や希望や、愛からも。

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