長い長い道のりを歩く何気ない一歩のようで
「なんか、BKBさんとのリレー小説がコミカライズされることになったわ」
「ちょっと待って」
学生時代は自然と小説書いてるわーとなっていて、SNS(実名ベース)なんかにも普通に投稿サイトのURLとかあげていました。
社会人になってから暫く書いていなくって。
コロナ禍で不意に生まれた時間をどうにかしようと再開してからは、周りに特に伝えるでもなく、黙々と書いていました。
初めの頃はSNSも軒並み中断していたので、本当に一人で黙々と。
特に隠していたというわけではなくて、言う機会がなかっただけという感じでした。
職場の同期は私が土日に走っているって知っていたから特に趣味を聞いてくることもなかったし、異動して新しい職場に移っても「年に一回くらいフルマラソン走るために、土日は練習してますー」というと休日の話題は終わるわけで。
だから、社会人になってから知り合った人たちに小説を書いていることをカミングアウトしたのはmonogataryさんで初めて大賞を貰った時でした。
それも、「大賞貰った!聞いて聞いて!」ってトーンではなく、普通に飲んでて、一通り近況報告も終わって話題無いなあってときにポロリと零す感じでした。
それが冒頭の下りです。同僚きょとん。こいつ酔っぱらってんのかと思われたそうな。
ありがたいことに、その後もカメラ部コラボで冊子にしていただいたり、伊藤園さんのお茶のパッケージ裏に物語を載せていただく機会をいただくことができました。
そんなたびに思い出したように「そういえば今度さ……」って口にする感じ。
機会が無ければそのまま現実世界ではするっとしてたりもします。
書くことが自然体になっていて、特別なことではなくて。
だから、特別なことが起きたらポツリと零す、そんな日々。
願わくば、そんな日々をこれからも。
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