ミステリ執筆備忘録

ミステリ執筆備忘録

ミステリなら死体を転がしておけばいい

よく見かけます。
「ミステリなら死体を転がしておけばいい。そうすればミステリだから」的な。

まあ、見かけるたびに違和感がありました。
うーん、うまくは言えないけどそれは違う的な。

やっと何だかわかったので忘れないうちに書いておく。
それは「死体を最初に転がしちゃうと、そのあとがえらい難しい」ってこと。

だってどう展開するか選択肢が山のように出てきちゃうから。
探偵が出てきてトリック重視にするのか、警察が出てきて地道に捜査するのか、関連する人物(恋人とか)が出てきて復讐のために何かするのか、犯人側からの叙述トリックにもっていくのか。
ね? 短時間でこれだけの選択肢がある。
それだって現代リアルものにするのか異能ものにするのか決めなきゃいけないし、異能ものなら自分だけが能力者なのか犯人側もそうであるのか決めなきゃいけない。
誰が解決するのかってのも場所と同様重要なことだわね。

だから「最初に死体を転がしちゃいかん」のです。
それやるとめちゃくちゃ選択肢が多くなって書くのが難しくなる。
でも何故かそういうアドバイス(?)が多いんだよね。
真面目に書いてないんじゃないないかと思うわ。

たぶんミステリ書いてる人のほとんどは最初に大まかな設定から考えてると思うんだよね。そこから事件とトリックを考える。
じゃないと進まないから。そういう意味でミステリはプロットがないとキツいと思う。

こういうのX(旧twitter)とかで書くと
「そんなの知ってます。そういう意味で書きました」的なことが返ってくると思う。だったらなんで最初にそんなこと言ったよ?って話になるんだけどw

じゃあ自分はどうかっていうと
自分のミステリはほとんど殺人が起きないです。何故か。答えは単純「難しい」から。
それは舞台を現代のリアル寄りにするって自分で決めてるからですね。
リアルだと加害者と被害者が存在するわけで、その想いを書き切れる自信がない。だから書かない。
もちろんそれはそれって割り切って、トリック重視に舵を切る人もいると思う。それは作者の選択だし、逆に言えばそれは私が書かなくたっていい。

じゃあ肝心のどうやって書いてるかってのは
プロットもあんま書かないし、どうやってんのかなあと振り返ってみた。
まずはおおまかなあらすじだけ考えてみる。
それからそれに必要な主人公を決める。どこの誰ってだけ決めてそこから動き出す。その主人公が何をみて、何を思ったかってことから始まる。
そう考えるとキャラ重視ってことになるのかな。
でも本当に大事なのはあらすじを考える際に「自分はこの作品を通して何が伝えたいか」ってことをはっきりさせること。
それがクリアになってる作品であるほどウケはいい(webでも公募でも)。
そこがはっきりしてないとどこに出しても反応はイマイチだね。

これはあくまでも私の書き方だけど、人によってはトリックが強みだったり、設定が強みだったりするからね。一概には言えないけど。
結局はたくさん書いてどれが自分に合ってるか分かってくるって感じなんじゃないかな。

まあ、だから「死体を転がしておけばいい」ってのはかなり眉つばだよね。

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